AI利用の明示について
「AI不使用 / AI補助 / AI生成」の3段階について、それぞれの基準とカテゴリ別の例、自分の制作がどれに当たるかの考え方、表示のされ方を説明します。
CREARYはAI利用の是非を判断しません。
これは制作スタイルの違いを表すもので、優劣ではありません。
表示は任意の自己申告で、設定した段階のみがプロフィールと検索結果に表示されます(未設定のあいだは表示されません)。
なお、本ページで示す段階や基準は、CREARYが独自に整理した目安です(業界標準や法的な定義ではありません)。
1. AI利用の明示とは
制作におけるAIの使い方を、クリエイター自身が「AI不使用 / AI補助 / AI生成」の3段階から選んで表示できる機能です。
「AIを使っていない人に頼みたい」「どんな使い方をしているのか知りたい」という、探す側のニーズに応えることを目的としています。
何を「AI使用」と見なすかは作風や工程によって幅があり、運営が一律の線引きをするのは困難です。
そのためCREARYは基準を一律に定めず、段階の自己申告という形をとっています。
以下の基準は、申告するときの目安としてお使いください。
2. 3つの段階と基準
成果物の制作にAIを使いません。
生成AIに限らず、AI(機械学習)を使った機能も含めて、一切使わないことを目安とします。
これは「AI」ではありません(使ってOK)
AIが普及する前から一般的にある処理。仕組みとしてAIを使っていないと考えられるため、「不使用」に影響しません。
- 手ブレ補正・レンズ補正
- 通常の選択ツール・フィルタ・色調補正
- 従来型のノイズ除去・イコライザー・コンプレッサー
これをすると「AI不使用」ではありません
- 下絵・歌声・文章などをAIに生成させる(Midjourney・ChatGPT・Suno など)
- AIを使った処理(Photoshop の生成塗りつぶし、ニューラルフィルター、Topaz のAIノイズ除去・アップスケール など)。生成でなくても、AIを使えば該当します
ポイントは「生成したか」ではなく「AIを使ったか」です。
同じ「ノイズ除去」でも、従来型ならAIではなく、AIノイズ除去ならAI使用にあたります。
制作工程の一部にAIを補助的に使いますが、最終的な成果物の主体は自分です。
アイデア出しや下地づくりに使い、主要部分は自分の手で仕上げる、という使い方が当てはまります。
例
- ラフ・アタリ・構図案・配色案をAIで出してから、自分で描き起こす
- 背景の下地や素材をAIで作り、主役は自分で制作する
- 歌詞や台詞のアイデア出しに ChatGPT・Claude などを使い、最終的な文章は自分で書く
- ミックス・マスタリングでAIアシスト(iZotope の Mix/Master Assistant など)を下地に使い、最終調整は自分で行う
- 収録後の整音にAIノイズ除去(iZotope RX など)を部分的に取り入れる
AIによる生成物が成果物の中心です。
生成したものへの加筆・修正・調整を行う場合も、ここに含みます。
例
- AIで生成した画像(Midjourney・Stable Diffusion など)をベースに、加筆・補正して仕上げる
- AIで生成した音声・楽曲(Suno・ElevenLabs など)を整音・編集して納品する
- AIで生成した文章(ChatGPT など)を編集・校正して仕上げる
3. カテゴリ別の例
同じ段階でも、分野によって工程は異なります。
分野ごとの目安と、補助・生成それぞれで使われる代表的なツールの例を挙げます。
あくまで例なので、自分の制作に近いものを参考にしてください。
音楽
作曲・編曲・演奏・ミックスまで自分の手で行います。AIによる作曲・編曲の支援は使いません。
コード進行やメロディの叩き台づくりにAIを使ったり、ミックスでAIアシストを下地に使ったりしますが、アレンジや最終調整は自分で行い、楽曲の主体は自分です。
AI作曲ツールが生成した楽曲をベースに、編集・整音して仕上げます。生成物が成果物の中心です。
補助で使われるツールの例: iZotope(Ozone / Neutron / RX)など
生成で使われるツールの例: Suno・Udio・AIVA など
映像
撮影・カット編集・モーション制作を自分で行います。AIによる映像・画像の生成は使いません。
背景素材やエフェクトの一部をAIで作ったり、AIロトスコープで切り抜きを下処理したりしますが、構成・編集・演出は自分で行います。
AI動画・画像生成の出力を中心に映像を構成します。生成物に編集を加える場合も含みます。
補助で使われるツールの例: Runway のAIツール・After Effects のロトブラシ など
生成で使われるツールの例: Runway・Sora・Pika など
イラスト
ラフ・線画・着色まで自分で描きます。AIによる画像生成や下絵生成は使いません。
構図案・配色・背景の下地づくりにAIを使うことはありますが、清書と主要部分は自分で描きます。
AI生成画像をベースに、加筆・修正・調整して仕上げます。生成物が中心です。
補助で使われるツールの例: Adobe Firefly の参考生成 など
生成で使われるツールの例: Midjourney・Stable Diffusion・NovelAI など
デザイン
レイアウト・あしらい・作字などを自分で行います。AIによるビジュアル生成は使いません。
配色案や素材のバリエーション出し、背景の切り抜きなどにAIを使うことはありますが、最終的なデザインは自分でまとめます。
AI生成のビジュアルを中心に構成します。生成物に調整を加える場合も含みます。
補助で使われるツールの例: Photoshop の生成塗りつぶし・Canva のAI機能 など
生成で使われるツールの例: Adobe Firefly・Midjourney など
声
自分の声で収録・演技します。音声合成(AIボイス)は使いません。
仮読みや下読みにAI音声を使ったり、収録後の整音にAIノイズ除去を使ったりしますが、納品する声は自分のものです。
音声合成(AIボイス)で生成した音声を納品します。生成音声が成果物の中心です。
補助で使われるツールの例: iZotope RX のAIノイズ除去 など
生成で使われるツールの例: ElevenLabs・VOICEVOX・CeVIO AI など
モデリング
モデリング・テクスチャ・リギングを自分で行います。AIによる3D・テクスチャ生成は使いません。
形状の叩き台やテクスチャの一部をAIで作ることはありますが、仕上げは自分で行います。
AIの3D・テクスチャ生成の出力をベースに調整して仕上げます。生成物が中心です。
補助で使われるツールの例: Substance のAIテクスチャ補助 など
生成で使われるツールの例: Meshy・Luma AI・Tripo など
執筆
プロット・構成・本文をすべて自分で書きます。AIによる文章生成は使いません。
アイデア出しやプロットの叩き台、表現の言い換え案にAIを使うことはありますが、本文は自分で執筆します。
AIが生成した文章をベースに、編集・校正して仕上げます。生成文が中心です。
補助で使われるツールの例: ChatGPT・Claude(アイデア出し)など
生成で使われるツールの例: ChatGPT・Claude・Gemini など
マンガ
ネーム・作画・仕上げまで自分で行います。AIによる画像生成は使いません。
背景・モブ・効果の一部にAIを使うことはありますが、主要なコマ・キャラクターは自分で描きます。
AI生成画像をベースにコマを構成・加筆して仕上げます。生成物が中心です。
補助で使われるツールの例: CLIP STUDIO のAI補助・Adobe Firefly の背景生成 など
生成で使われるツールの例: Midjourney・Stable Diffusion など
クラフト
デザインから制作まで手作業で行います。AIによる図案・デザイン生成は使いません。
デザイン案や図案の一部にAIを使うことはありますが、実物の制作は手作業です。
図案・原案をAI生成に依拠して制作します。実物の制作が中心の分野では、主にデザイン段階の話になります。
補助で使われるツールの例: Adobe Firefly(図案の参考)など
生成で使われるツールの例: Midjourney・Adobe Firefly など
※ 「声」の歌声合成(VOCALOID・Synthesizer V 等)は、声というより楽曲制作の一部として音楽カテゴリ寄りで考えるのが自然です。
いずれの分野でも、手ブレ補正・通常のフィルタ・従来型のノイズ除去など、AIが普及する前からある処理は、一般にAIではないと推察されるため「不使用」に影響しないと考えられます。
ツール名はあくまで例で、各ツールの仕様やAI機能の有無は変わることがあります。
判断に迷う部分は、プロフィールの自由記述で補足してください。
4. 判断に迷ったときは
次の2つの問いが目安になります。
- 制作工程で AIを使ったか?(生成だけでなく、AIを使った補正なども含む。使っていなければ「不使用」)
- AIを使った場合、成果物の主体(主要部分)は自分かAIか?(自分なら「補助」、AIが中心なら「生成」)
工程によって度合いが変わる場合は、普段の制作で多い方に寄せて選んでください。
厳密な線引きが難しいことは前提としており、運営が申告内容を検証したり是非を判断したりすることはありません。
迷う部分は、無理に断定せずプロフィールの自由記述で補足するのがおすすめです。
5. ツール内蔵のAI機能の扱い
Photoshop・Illustrator・CLIP STUDIO・各種 DAW などに内蔵された機能は、「AIを使う機能か、AIを使わない従来機能か」で考えると整理しやすいです。
生成を伴うかどうかではなく、AIを使うかどうかが分かれ目です。
- AIを使う機能(生成塗りつぶし・画像/音声生成・AIノイズ除去・AI被写体選択・AI着色・自動マスタリング など) … 生成でなくても「AI使用」。使えば「AI不使用」ではなくなります(補助以上が目安)
- AIを使わない従来機能(通常の選択ツール・フィルタ・手ブレ補正・イコライザー・コンプレッサー など) … AIではないので「不使用」に影響しません
「AIを使う機能」かどうかの目安(ざっくり)
- 機能名に「AI」「生成」「ニューラル」「スマート」などが付く
- 生成AIの普及以降(ここ数年)に追加された機能
- 写っていないもの・元になかった情報を描き足す/作り出す
- 大量データの学習をもとに「おまかせ」で当てる(自動ミックス・自動補正・自動着色など)
あくまで目安です。確証が持てない場合は、無理に断定せず自由記述で補足してください。
6. 表示のされ方・設定方法
- 任意です。設定した1段階のみが表示され、未設定なら表示されません。
- プロフィールの受付状況の並びと、検索結果のクリエイターカードに表示されます。
- 依頼条件(受付中・個人OK など)の塗りバッジと区別するため、枠線・角型のバッジで表示します。
設定は マイページのプロフィール編集 の「AI利用の明示」セクションから行えます。
いつでも変更・解除できます。
7. 探す側の方へ(バッジの見方)
バッジは、そのクリエイターの制作スタイルを把握する目印です。
バッジが付いていない場合は「未設定(申告なし)」で、AIを使っていないとは限りません。
- あくまで自己申告です。運営が内容の正誤を検証・保証するものではありません。
- 段階は優劣ではなく、制作スタイルの違いを表します。
- 詳細検索ページでは、AI利用の段階での絞り込みにも順次対応していきます。
8. ご利用にあたって
- ここで示す段階・基準・例は、CREARYが独自に整理した目安であり、AI利用について世間で確立した定義や、法的・業界的な基準を示すものではありません。今後、状況に応じて見直すことがあります。
- CREARYはAI利用の是非を判断しない中立の立場です。
- 申告は任意で、内容の検証は行いません。実態に合わせて正直に申告してください。
- 条件や工程が複雑な場合は、自由記述で具体的に補足すると、依頼検討者に伝わりやすくなります。